週末探検隊 B隊長のつぶやき

廃墟・遺構撮影、それに付随したアウトドアなど。

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ガチ穴(2)

 

この穴は足元もしっかりしており、順調に奥へ進むことができた。

すると目の前に壁が立ちふさがり、行き止まりとなっている。

道を間違えたかな?と思っていると、ガイドが「ここを上ります。」と言った。

最初冗談かとおもったが、どうやらマジらしい。

急な坂があると聞いていたが、坂というよりほとんど壁の状態。

最大斜度45度ということだが、60度以上はあるように見える。

高さは20mはありそうだ。

途中には過去に取り付けられたロープが垂れ下がっている。

そこまで行けば、ロープを掴まりながら問題なく登ることができそうだ。

 

300_2830

       ルートを確認するマイケル藤沢氏と、写真撮影をする藤本氏。安定した足場はここまで。

 

ところがそれが大間違いだった。

ロープのあるところから先は、むき出しの地下水で塗れた滑りやすい岩場。

登ろうとしても、まったく足が引っかかがらず、簡単に滑り落ちてしまう。

足元が頼りにならない以上、ロープを掴んで腕力を頼りに上らなければいけない。

下のほうを振り返り穴の底の方を見てみるが、暗く見ることができない。

最後尾で控えている藤本氏のヘッドランプの光だけがチロチロと見えているだけだった。

「かなり厳しいが、ロープを離さなければ、落ちることはないだろう。」と思い、気合を入れ、ロープを手に巻きつけて一気に上り始める。

 

いける!と思ったところ、あと少しという所で足がすべり、滑落しそうになってしまった。

撮影装備を含めた全体重が、ロープを巻きつけた左手にかかる。

巻きつけたロープが体重によって締め上げられ、左手に激痛が走る。

痛さのあまり、あわててロープを解こうとしたが、この状態でロープが解けたら私はこのまま暗い奈落の底まで落ちてしまう!

「今ロープを握るこの手だけで、自分の命を支えてる!離せば死ぬ!」

ものすごい恐怖が沸き上がってきた。

危ない所へは何度も行っているが、「今、ここで本当に死ぬかもしれない。」と思った経験は、生まれてはじめてだった。

 

300_2835

    アタックをかけるマイケル藤沢氏。彼もかなり苦労したようだ。同じような恐怖を感じたことだろう。

 

軽いパニックになりながらも、ゆっくりロープを緩め、なんとか安定した足場の所まで戻ってきた。

登れなかったという悔しさよりも、無事戻ってこれたという安堵感でいっぱいだ。

「今回は無事戻れたが、次登ろうとしたら、穴の底まで滑り落ちてしまうかもしれない。」という恐怖心がふつふつと沸いてきた。

ここは俺には無理なんだという諦めの気持ちも強る。結婚して半年で、こんな所で死んでしまったら死んでも死にきれんw

その時、先に上っているガイドから「時間はまだまだある。一休みしてゆっくり行こう。」と声をかけられた。

その一言で気持ちが落ち着き、ゆっくり壁面を観察しながらルートを考える余裕ができた。

5分ほど休憩しただろうか。

気持ちを落ち着けた後、ガイドのアドバイスも受けながらなんとか上ることができた。

ガイドの一言がなければ、間違いなくここで引き返しただろう。

 

ここさえ登れは、あとは楽だと聞いていたが、それは間違いだった。

この先にもトラブルはまだ待ち構えていた・・・

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  1. 2010/01/24(日) 03:38:17|
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プロフィール

BARO2000

Author:BARO2000
「遺構調査機構」で週末探検隊、B隊長と紹介されてます。
隊長といっても、オフの企画をするだけなんですけどね・・・。
先日、長年使った(?)D70sからD300に買い換えました。
機能が多くて、使いこなすのに時間かかりそう。

blog初心者でよく分からんことばかりですが、よろしくです。

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